天然酵母と国産小麦の自然派パン工房  
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天然酵母と国産小麦のヘルシーパン教室
 
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講師紹介
山田密穂

埼玉県蕨市生まれ。図書館情報大学(現・筑波大学図書館情報メディア研究科)卒業後、司書として4年間富士見市図書館に、8年間さいたま市図書館に勤務する。公務員時代に心身症で摂食障害に苦しんだ経験から、食の大切さ・難しさに目覚め、天然酵母パンの道に進む。
在職中より、天然酵母パン教室の草分け的存在といえる千駄ヶ谷「トゥルナージュ・イン・ザ・クラス」に通い、公務員退職後同校本科・師範科認定ライセンス取得、「トゥルナージュ」神宮前にて修行。
書籍「東京こだわりのパン屋さん(山と渓谷社)」「東京のおいしいパン屋さん(メイツ出版)」、雑誌「CREA・パンの王国(文藝春秋)」、 TV 「ナイナイサイズ」、 「ザ ! 鉄腕DASH」など、多くのメディアで紹介されている「トゥルナージュ」。同店秘伝のレシピをお教えできることはもちろん、よりヘルシー、ローカロリー&ノンオイルの美味しいパン作りを目指して日々レシピ開発に励む。食に悩む方々が少しでも楽になれる空間をめざして、さいたま市南区で教室を開校中。
2006.8-2007.10 岸町コミュニティセンター・プラザイースト・プラザウエストにて天然酵母パン教室を開催 
2007.5 埼玉県食品衛生責任者資格取得

 

工房名‘ぷれっちぇる’の由来

私が大学卒業後、司書として初めて配属されたのが、埼玉県富士見市の小さな分館でした。そこは、小学校の空き教室を3部屋分改装して作ったという、全国でも珍しいスタイルの小規模図書館で、その小学校の敷地内、図書館の目と鼻の先に学童保育所がありました。
そこには、小学1年から6年生まで、さまざまな子どもたちが来ていました。親御さんがお仕事をお持ちで、寂しい気持ちがありながらも、子どもたちは元気いっぱい。大学を出たての私にとって、子どもたちとのふれ合いは、毎日がカルチャーショックの連続でした。
寂しさのあまり、乱暴になって、理由もなく蹴ったりつねったりする子もいれば、貸出しカウンターにへばりついて長時間話し続ける子や、抱きついてくる子…。どの子どもたちも忘れられません。
そんな中、最も記憶に残っているのが「たけちゃん」です。
たけちゃんと最初に会ったのは彼が小学校2年生のとき。私はその図書館に4年間おりましたので、5年生までのおつきあいでした。まん丸メガネに、折れそうに細っこい手足、真冬でも半ズボンをはいて。ちっちゃくて、かわいくて、思わず抱きしめて、ぐるぐるまわしたり。
いつも図書館の入り口の前に立って、「とーちょーかーん、あいてますかー」と、明るくかわいらしい声でにこにこ笑いながら、やってきます。彼のお気に入りは「どうながのプレッツェル」という絵本。「ひとまねこざる(おさるのジョ-ジ)」でおなじみの絵本作家レイ氏による、ダックスフントのおはなしです。
犬のプレッツェルは胴がとても長くて、ドッグショーで優勝するほどの立派なダックスフントです。プレッツェルは、向かいの家の小さなダックスフント、グレタが大好きで、お得意の「パンのプレッツェルそっくりになる芸当」を披露したり、ボールをあげたり、彼女の気を惹こうとがんばります。でも、グレタは知らん顔。ところが、ある事件をきっかけに、プレッツェルはグレタの愛を勝ち取るのです。
たけちゃんは、図書館に来るたびに「ぷれっちぇるのご本!」と、私に要求します。たけちゃんは、ダウン症で「プレッツェル」とうまく言えません。でも私は彼のかわいい声が忘れられないのです。だから、私のなかで、この絵本は永遠に「ぷれっちぇる」なのです。
残念ながら、たけちゃんはお母さまが事故で亡くなられたため、おばあさまのお宅へひきとられていくことになり、学年途中で転校していってしまいました。突然のことで、お別れも言えずに・・・。
工房の名前を何にしようかと考えていたとき、私は自分のルーツである図書館にちなんだ名前にしたいと思っていました。たけちゃんの思い出を大切にしたいという気持ちから、工房名を決めました。
小さな図書館で、私に毎日癒しの時をくれた、たけちゃん。今度は‘ぷれっちぇる’が皆様のたけちゃんになれますように。


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